



【臭覚で得る情報】 〜生まれた時から感じる臭覚 これがたよりでおっぱいにありつけます〜
赤ちゃんうさぎは授乳される時、おっぱいの位置を臭いで判断するのです。穴ウサギの赤ちゃんは、授乳後寝床から少し離れたところでおしっこして、再び寝床に戻ります。(他のほ乳類の赤ちゃんは、お母さんがなめてあげた温刺激が引きがねになりおしっこをするのですが、穴うさぎは違うのです。これには、巣を綺麗に保とうとする本能かもしれません。)生まれた時から備わっているこの臭覚は、うさぎにとっても重要な情報器官であることは間違いありません。うさぎが何で情報を得るのか分かるとうさぎの言葉(うさぎがだす様々なサイン)を知る大きな手助けになります。
1: 仲間の判断
仕事をして返ってくるとお風呂に入る迄怒り続けるうさぎがいます。この子は入浴すると普通に接してくれます。このようにうさぎは仲間を臭いで判断しているようです。うさぎ同士だと臭腺から分泌される性ホルモンが仲間かどうか、雄かメスか夫婦になれる相手かどうかなどを教えてくれるのです。他の場所でうさぎを触って家に返ると怒りだしたり興奮したりするのは、うさぎのこの非常に敏感な臭覚によるのです。
2: テリトリーの確認
うさぎは、顎の下の臭腺で臭いつけをします。これは、私達にはほとんど感じない臭いです。屋内で生活をしているうさぎは、この目に見えない臭いで、様々な場所にマーキングしているのです。さしずめ赤外線警報システムをイメージしてくれればいいかもしれません。もし、においつけされた家具などを動かすとうさぎは直ぐに分かります。そうすると、興奮したり、穴掘り行動をしたり、おしっこを飛ばしたり、怒りだしたりするのです。これは彼等にとっては、自分のテリトリーを侵害されたのですから当然なのです。
3: 食物への興味
大好きな物は隣の部屋にある程度であれば直ぐにわかります。牧草や生野菜、果物、甘いおやつ、大好きな物だと分かれば、急いで飛んでくるでしょう。このような臭い(香り)は、実はふだんはうさぎさんと離れた所に置くのが理想です。それは、臭いだけしても自分の意志でそこにいけないのですから。そうすれば、食事の時やおやつの時の喜びようは大きくなるでしょう。
4: 危険回避
肉食の動物の臭いなどは生理的にさける傾向があるようです。また、一度感じた危険はかなり覚えているようで、うさぎに嫌われると近くにいるだけで怒りだしたりします。この臭覚の記憶はかなりよく、数週間程度であれば、たった数分怒らせただけでもしっかり覚えているようです。
【聴覚で得る情報】 〜左右別々に動く耳 アンテナのような耳〜
うさぎが何か聞いている時、音のする方向の耳を動かします。これは明らかに音源の方向を確定しています。穴うさぎの場合、危険な状態がある時、どちらに逃げればいいか瞬時に判断しなくてはいけません。その時に一番役に立つのがこの器官です。ですから、突然鳴りだす音、小さな音、低い音などにも敏感に反応します。その反面で持続的に鳴っている音などに対しては、閾値が上がるのか直ぐに慣れてしまうようです。うさぎは聴覚が発達しているからと言って、音がストレスに繋がるからと言って、シーンとした室内で飼育するとちょっとした音でもパニックに陥ったりする事があります。この情報収集器官は、突発的な刺激に対して感受性が高いと思ったほうが良いようで、通常飼育している場合にはある程度閾値をあげておく方がうさぎには安心と思われます。要するに生活音等には余り気を使う必要はないと言うことです。
1: 危険回避
突然大きな音がするとうさぎはそこがケージの中であるのを忘れて逃げるように走りだします。うさぎの下半身の筋肉は非常に強く、時として自分の力で怪我をしてしまう時があります。このように突然なる大きな音から逃げる習性があるようです。
2: 突発事項の発見
良いことであれ、悪いことであれ、何かいつもと違う時、聴覚は非常に役に立ちます。これはしつけなどにも応用できて、「音をたてながらおやつを与える」事をするとその音を覚えてくれます。ですから、「もう家に入る時間だよ」と教える時、条件付けされたこの音は言葉にもなってくれるのです。うさぎには厳密な生活サイクルがありますので、これに反するような時には無駄な時が多いのですが、ケージに入る時間が決まっていてそれを教える時などには有効になるのです。
【うさぎの視覚】 〜360度の視野をもつうさぎの目 得意なのは前方〜
うさぎの目は顔の両脇についていて、360度に渡って視野があると言われています。ですから後ろから誰かが来ても見えているはずです。解剖学的に明暗を感じる細胞も色を感じる細胞もあり、薄暗い中でも動くものを捕らえる事ができるようです。しかし、視線が合わないような気がするとか、どこ見ているのだろうと感じる事があります。それは、うさぎの目が顔の両脇についているため、距離を感じて見える部分が前方だけになり(後方もそうかもしれません)、前方と側面は違った見え方をするかもしれません。うさぎは、走りながら曲がる時に急に角度を変えます。これは、走っている時には距離感が必要で、斜前方の距離感がつかめないとカーブを描いて走れないからだそうです。
前方:立体的な世界(私達が見ている世界を想像して下さい。)
側方:距離感のない世界
〜飼育上の注意〜
上からうさぎに手を出したりする事はなるべく控えて下さい。うさぎが上からくる手などをどのように見ているかは分かりませんが、うさぎを捕まえる時、ケージの上から行うと容易にできます。おそらく見るのに得意な方向ではないのでしょう。しかし、サークル等でいつでも上から触ったり、撫でたりすると攻撃的な性格になる子がいます。おそらく苦手な方角からくる手などは、見えにくい分、恐怖心も感じるのかもしれません。素早く捕らえるにはいいかもしれませんが、気をつける必要があるでしょう。
【うさぎの味覚】 〜甘いのが好き〜
あまりお勧めはできませんが、味の付いている物を与えると非常によろこんで食べます。特に甘さと塩からさなどはハッキリ反応します。うさぎが大好きな牧草なども実はほのかな甘さがあり、美味しいと言われる牧草は実は私達が味見してもおいしいかもと思える味があるのです。うさぎが病気になった時、お薬を飲ませる為にシロップなどをくわえたりしますが、実は苦さ等をカバーする為よりもうさぎが薬に興味を持つようにする為の方が大きいようです。彼等はあまり苦さを感じないのか、犬や保他の動物と比べて苦いものを口にいれても嫌がる仕種はしないようです。おそらく自然の生活の中では、野草には苦さがあるものが多いのかもしれません。ですから、甘いものでご褒美にするという考え方は合っているようですが、苦いものでしつけ(齧り防止)をするというのは少し違うようです。

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